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補完食(離乳食)の進め方のまとめ【WHOガイドラインを参考に】

補完食(離乳食)の進め方のまとめ【WHOガイドラインを参考に】

こんばんは、ZOOです。

子どもが成長してくると離乳食が始まりますよね〜。
イメージ的にはすごくゆるいお粥から始まり、栄養バランスの整ったものを考えつつ〜でなんかややこしそう。

なので慌てないためにモチコが3ヶ月になったくらいから調べまくって知ったんですが、厚生労働省とWHOの提唱する離乳食(WHOでは「補完食」という)の進め方が全くと言っていいほど違うんです!
前者はお馴染みの方法(10倍粥から始めて徐々に食材に慣らしつつ乳離れする方法)ですが、後者は馴染みがなさすぎて正直「この進め方で大丈夫なんか…?」ってなりました。
でも調べていくうちに「私はWHOの考えで進める方が理にかなっていて合っている」と感じました。

備忘録としてその進め方をまとめます。

目次

このまとめはWHO監修の補完食PDFをZOOなりに簡素化してまとめたものです。
日本だけでなく全世界に対応して書かれているので、日本に住んでいて関係ないなと思う部分は省いています。(キャッサバとか…)

そもそも補完食とは?

赤ちゃんの成長により、母乳・ミルクのみでは栄養が足りなくなってくるので、その不足した栄養の「差」を補うためのもの。
(なので離乳食ではなく「補完食」という)

いつからはじめる?開始する準備ができたサインは?

  • 少なくとも4ヶ月、できれば6ヶ月になっている
  • 頻繁に母乳を与えてもすぐ空腹になる。
  • 適切に体重が増えていない。

早く(4ヶ月未満)に始めると?

  • そもそもまだ他の食物を必要としていない。母乳から置き換わるかもしれず、必要量(栄養)が満たせない。
  • 子どもの母乳からの防御因子が少なくなる。
  • 水っぽい粥やスープでは、満腹になるが栄養が足りない。
  • 母乳より衛生的でないかもしれないのでお腹を下すリスクが上がる。

遅く(7ヶ月以降)に始めると?

  • エネルギーと栄養素の「差」を満たすのに必要な食物が得られない。
  • 子供の成長がゆっくりになる、もしくは止まる。
  • 栄養失調・微量栄養素不足のリスクが上がる。

良い補完食とは?

  • エネルギー・たんぱく質・微量栄養素(特に鉄・亜鉛・カルシウム・ビタミンA・ビタミンC・葉酸)に富んでいる。
  • 衛生的で安全。
    →病原体がない。
    →有害な化学薬品や毒素がない。
    →ノドを詰まらせる骨、硬い小片がない。
    →沸騰するほどの熱さではない。
  • 辛すぎない。塩辛すぎない。
  • 子どもが食べやすい。
  • 子どもに好まれる。
  • 地域で入手可能かつ購入可能。
  • 準備しやすい。

どんな栄養素を担っている?

主食

主にエネルギーを担う。
→子どもが十分な栄養を得るには他の食物も合わせて摂る必要がある。

お粥を与える場合

  • スプーンを傾けても滑り落ちずにのっているくらいの濃さにする。
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  • 一部あるいは全部の水をミルク(乳汁)と置き換えて作る。
  • エネルギーと栄養素を更に加えるため以下を加える。
    ・粉ミルク
    ・砂糖(あるいはマーガリン・ギー)
    ・落花生ペースト(ピーナッツバター)
    ・ゴマペースト

スープを与える場合

スープの固形部分(野菜など)を取り出し、濃いピューレ状にすりつぶす。
さらにエネルギー(マーガリンやオイル)を加えて柔らかくして与える。

主食以外

豆類と種実類(ゴマなど)

主にたんぱく質を担う。
脂肪分が多く、エネルギーに富んでいるものもある。(ピーナッツ、大豆など)

動物性食品

主にたんぱく質を担う。
その他の栄養素は以下。

  • 鉄・亜鉛(動物・魚の肉や内蔵、血を含んだまま調理されたもの)
  • 鉄・ビタミンA・葉酸(レバー)
  • ビタミンA・その他多くの栄養素(卵黄)
  • カルシウム(乳製品、食べられる骨を含んだ食物)

緑黄色野菜と果物

  • ビタミンA(緑黄色・オレンジ色の野菜や果物)
  • 葉酸・鉄(緑の葉)
    →鉄の吸収効率が悪いのでビタミンCの食物と一緒に食べる。

油脂類と糖類

  • エネルギー源
  • ビタミンA(赤いパーム油、バター、ギー)
  • ビタミンA・D(マーガリン)

補完食の組み合わせ方

<例1>
主食+豆類+動物性食品+緑黄色野菜/黄色の野菜や果物

<例2>
主食+豆類+緑黄色野菜/黄色の野菜や果物
(同日の別の食事で)主食+動物性食品+緑黄色野菜/黄色の野菜や果物

飲み物について

  • 水は沸騰させる。殺菌されていないミルクも。
  • 果物はジュースにする前に外側を洗う。
  • 飲み物でお腹を膨らませないため、最後まで取っておくのが良いかもしれない。
  • お茶・コーヒーは鉄の吸収を妨げるので食事中や食前後2時間は与えない。

食物の量と回数は?

補完食始めのころ

  • 1日に2回、小スプーン1〜2杯からはじめる
  • 徐々に量と種類を増やす。(生後9ヶ月までに様々な家庭の食事を食べていると良い)

この頃はスプーンから食べるときの動作に慣れていないので口からこぼしたり吐き出したり…
でもこれは好き嫌いとは関係ないのでじっくり待つことが大切とのこと!

さらに月齢を重ねたら

  • 母乳はまだまだ頻繁に飲ませる
  • 食事の量を増やし、積極的に促しながら食べられそうなだけ与える。
  • 月齢6〜7ヶ月では1日3回。12ヶ月までに少なくとも5回(3回の食事と2回の間食)に増やす。
  • 最初のうちは柔らかくし、すりつぶしたり小さく切ったりする。
  • 子どもを励まし、手助けして食べさせる。

月齢ごとの補完食の進め方まとめ

4ヶ月まで

24時間以内に、少なくとも8回授乳。
欲しがるだけ頻繁に。

4〜6ヶ月

24時間以内に、少なくとも8回授乳。
欲しがるだけ頻繁に。
子どもに以下の傾向が見られたら、1日1〜2回、補完食を母乳のあとにを与える。

  • 母乳を与えたあとでも空腹な様子がある。
  • または体重が適切に増えていない。

6〜12ヶ月

欲しがるだけ授乳する。
母乳育児をしているなら1日3回、していないなら5回、補完食を与える。

1〜2歳

欲しがるだけ授乳する。
1日3回の食事と2回の間食。

2歳以上

1日3回の食事と2回の間食。

最後に

離乳食・補完食は、かなり親御さんの考え方が反映されますよね〜。
徐々に進めたい・ガツガツ進めたい・すべて手作りでがんばりたい・できるところはベビーフードに頼りたい…などなど。

私は自分の栄養管理に全くと言っていいほど自信がないのでベビーフードに頼りまくるつもりです←
まとめはしたものの、全てを厳密に守る(守れる)つもりもなくてですね…
(砂糖とかマーガリンはしばらく与えないでしょうし…)

ゆる〜く子どもが楽しく食べられるのを第一に考えてなるべく栄養豊富に進めていけたらいいなって感じです。
お粥はスプーンから滑り落ちずにのっている硬さがいいという点は目からウロコでした。。。

ちなみにPDFを読んでいて「そんなんあるんや…!」と思って離乳食始まったらすぐ買おうと思っているのがコレ。

鉄を強化した食品(幼児用強化シリアル)

鉄分はそもそも吸収効率が悪い上に、食べ合わせでさらに吸収効率が悪くなるので、そんな悲劇を産まないために最初から強化されているものを…!
調べてみるとこんなんありました。

<Gerber(ガーバー)のオーガニックベビーフード>
※ゴックン期(5〜6ヶ月)から食べられる

※モグモグ期(7〜8ヶ月)から食べられる

鉄分って大人でも摂るの難しくないですか?
出産後の入院中にヘモグロビンの値が7.9まで下がって(正常値12.1~14.6)毎日ブスブス注射されて鉄を注入されてた身としては意識的に摂らなきゃっていう頭がありまして…。
赤ちゃんは6ヶ月までは、体内で母親からもらった鉄分の在庫があるんですが、それ以降減っていってしまうとのことなので意識してあげないといけないなと。

砂糖不使用のピーナッツバター

ピーナッツはアレルギーが心配な食材ですが、摂取が遅らせるとアレルギーの進展のリスクが上がる可能性があるということで、生後4~10ヶ月に摂取を開始することでが奨められています。
参考文献はこちら

もちろん豆のまま食べさせることはできないので、ピーナッツバターなどのペースト状になったものをほんの少量(耳かき一杯くらい)からあげるのがいいのではと思います。
そのときに注意したいのが、砂糖が入っていて甘すぎたり、ボツリヌス菌のいるハチミツで甘みをつけたものを与えないこと。
砂糖不使用のものを選びたいです。

こちらは千葉県産の落花生のみを使って砂糖不使用でしあげたピーナッツバター!150グラムと容量もちょうどよいです。

ポイントを押さえて手を抜くとこは抜く!!これでいきたいと思います(宣言)
親子ともに快適な補完食ライフを過ごしましょう♪