こんにちは、ZOOです。
久しぶりの投稿です。実は2月に息子が生まれました。この話はまた後日…
今回は、母乳過多から左右両方の胸が乳腺炎になり、最終的に自壊と穿刺した話です。
「助産師やってて30年になるけど、こんな痛そうな症状の子は初めて」
「こんな短期間でひどい状態になった人を見るのは初めて」
「ここまでなる人はいない」(「お母さんはみんなこんな痛い思いしてるんですね」という私の質問に対しての返答)
それぞれ違う助産師さんに言われたセリフです。
この体験談を読んで、「自分はここまでひどくはなることはない」と安心してもらえると幸いです…。
ちなみにこのブログを書いている時点(2020年4月25日)で、右胸に3個めのしこりが出来て自壊しかけています←
私は壊滅的に詰まりやすい体質なんだとか…こんなに詰まりやすい人はまぁいないとのことです。
こちらの続報はまたブログでご報告します。
左胸の異変
産後二週間ほど経った頃、左胸に異変が起きました。
左胸の内側と乳輪がめちゃくちゃ腫れて赤くなったんです。
場所でいうとこのあたり。
しかし、
- 触らない限り特に痛みなし
- 乳腺炎の特徴の一つである発熱なし
- 授乳に影響なし
- 極度のめんどくさがり&楽観主義者
ということもあり放置していました。
後々後悔するとも知らず…。
一ヶ月検診を終えたあと、状況が悪化しました。
腫れている箇所が熱を持ち、常に痛みはじめたのです。
痛み止めもなく耐えられなくなり近くの病院に診てもらえるか電話しました。
幸いその病院には助産師さんがいて、状況から早めに診た方がいいということで一時間後には病院に。
私の胸を見た瞬間、助産師さん絶句…からの「ちょっと先生にも見てもらいます」
先生が見てまた絶句。エコーで膿が溜まってるかどうかを確認。
溜まってなさそうなので、長期になるかもしれないがマッサージで徐々にしこりの部分を流していく&頻回授乳して様子見となりました。
マッサージをしてくれた助産師さんによると、乳管に詰まっていたであろうゴミ(カッテージチーズのような消しカスみたいなもの)が大量に取れたそうです。
その日は普通にマッサージをしてもらい、次の日も行く予約をして帰宅しました。
一回目の乳腺炎(自壊)
翌日、起きて驚きました。
しこりが爆発していました。
正確にはしこり(炎症)が大きくなり皮膚が薄くなっていた箇所が寝ている間に圧迫されて破れ、そこから溜まっていた母乳が溢れ出てきていました。
これが自壊です。
ただ、痛みはほぼありません。押さえると痛いけど普通にしている分には無痛。
ただただなにが起こっているかわからなくて恐怖…。
とりあえず予約の時間に行って助産師さんに見てもらいます。
またも絶句…
前日に診てもらった先生に来ていただき、状態を見て一言。
「針で穴あけましょう」
針?穴?
恐怖ワードに混乱している中、すみやかに針と生理食塩水(洗浄用)が準備されあれよあれよと言う間に針で自壊したところを広げられました。
麻酔は特にありません。めちゃくちゃ痛いわけではなかったけど(後々これはただのラッキーだったと気付く)針で穴をあけられるという恐怖がすごかったです。
穴を開け、そこからカッテージチーズのようなポロポロしたものやドロドロの母乳を絞り出し、生理食塩水で洗う。
絞る、洗う。この繰り返し。
絞るときも特に痛みはなく(これもただのラッキーだったと気付く)生理食塩水で洗う時に、ときたま針でチクッと刺されるような痛みがあったくらいです。
(水を入れる際に圧がかかるので、それが痛覚を刺激すると痛いそうな)
- 左右のおっぱいマッサージ
- 膿の絞り出し+生理食塩水で洗浄
- 塗り薬(ゲンタマイシンという軟膏)+パッド(でかい絆創膏)交換
これを、毎日やってもらいました。
ちなみに乳輪の腫れた部分も針であけられ、膿のようなものを出してもらいました。
こちらは洗浄はなく、塗り薬+絆創膏で対応。一週間くらいで治まりました。
(出た分泌物は細菌検査に回されました。常在菌が検出され、それに合う抗生物質に変更になりました。)
毎日、葛根湯+抗生物質を飲み、風呂上がりに塗り薬を塗ってパッド交換です。
そうして病院に通い始めて一週間…今度は右胸に異変が起きます。
急に現れたしこり
一週間後、いつもどおり病院で見てもらうと助産師さんが「それどうしたん!?」
「え?」鏡で見ると右胸の外側に大きいしこりができて真っ赤に腫れていました。
全ッ然気づかなかった…!!!(無頓着)
とにかくそこの母乳を出さないとダメということでマッサージしてもらったんですがこれがすごく痛かった!
左胸のときは全然痛くなかったのに、今回は触られると激痛!
結構痛みには強い方なんですが「いたたた!!」と大声で言ってしまうくらい。
おそらく左胸は炎症している最中は放置していて、炎症が収まりかけて爆発したから痛みがマシだったよう。
今回は絶賛炎症中のためマッサージされるとかなりの激痛でした。
そのため助産師さんもほぼお手上げ状態。(そりゃいたいいたい言うてんのにマッサージできない)
息子に必死に飲んでもらうけどどうやら乳口が開いてないor乳管が詰まっていて腫れ・しこりが全く引かない。
左胸が自壊したときと全く同じ症状だったので嫌な予感がします。
二回目の乳腺炎(穿刺)
右胸に異変が出てから3日後、しこりの先が白くなっていました。
イメージ的にはニキビの先が白くなっているような感じです。つぶせば膿が出てくる感じ。
先生に診てもらうと、「もう針で穴をあけて出した方が治りが早い」との判断でまたもや針で穴を開ける(穿刺)ことに。
ベッドに横になり麻酔なしで穴をあけられましたがこれが痛い…!
まぁ普通に考えて皮膚に穴あけるんだから痛いんですが、一回目のときは痛覚が鈍っていたようでそんなに痛くなかったんですが今回は痛い…!!
さらに穴開けるだけでなく中の膿のようなものをしぼりだすんですがこれがまた激痛…!
さらにさらに生理食塩水で中を洗うんですがこれまた(ry
出産のときは泣かなかった私ですがこのときは涙がにじみました…。
※病院にもよると思いますが、お願いすれば麻酔してくれるところもあるみたいです。次は私もお願いしよう。
追加で抗生物質と葛根湯と塗り薬を処方してもらいました。
次の日、開けた穴以外のところの皮膚が何箇所かやぶけ、見た目はもうクレーター状態。
それから二週間、膿出しと洗浄とマッサージに毎日通いました。
二回目の傷が癒えるまでに、最初に病院にかけこんでから一ヶ月半経っていました…。
胸のしこりも左右に少しずつ残っていますが(時間をかけて解消するしかないとのこと)、病院に飛び込んだときに比べたら格段に柔らかくなりました。
乳口もだいぶ開いて母乳がしっかり出るようになりました。
本当に授乳期間中のお母さんにおかれましては少しでも違和感が続くようだったらプロにマッサージしてもらうのがオススメです…!
私は病院に行くまで母乳が全然出てないと思っていた(息子が頻繁におっぱいを欲しがったため)のでミルクと混合で進めていました。
しかし実は母乳はいっぱい出ていて完母で大丈夫と太鼓判をもらいました。実際、今は完母でやっています。
「何が良くないんだろう?どうしてうまくいかないんだろう?」
考えてネットで調べても結局一人ひとり違うので、プロの目で実際診てもらった方が納得できます。
乳腺炎の予防方法
マッサージに通う中で助産師さんに教えてもらった乳腺炎の予防方法です。
とにかく飲んでもらう
これがなんと言っても効果抜群だし痛くない。
しこりがある場合は、子供の上顎か下顎をしこりに向ける形での授乳が効果アリと思われます。
調べてみたはいいものの実践しませんでしたが…旦那さんに飲んでもらうという手もw
助産師さんに笑い話で「夫に飲んでもらうっていう手もあるんですかねぇ」とふったら「その場合はちょっとしんどいけどお母さんが旦那さんの顔の上にまたがる形がいいです」とマジレスいただきました。
食べ物に気をつける
- 脂っこいものをとらない
- 乳製品をとらない
- 甘いもの(果物含む)をとらない
- カタカナの食べ物(カレー、ピザなど)をとらない→和食中心
→授乳期間が終わるまで続けること。
食べ物の話はマッサージをしてくれた助産師さん全員に言われました。
助産師さんによっては乳製品は一切ダメとか牛乳一杯くらいなら大丈夫と言われたりマチマチでしたが…
上記のものがすべて大好きな私にとっては死刑宣告を受けたくらいの衝撃でした…
ただ、乳腺炎を治すために調べている中で発見したブログ、「ちょっと理系な育児」というものがありまして。
これはWHOのガイドラインを元に、主に母乳育児と補完食について、WHOの許可を得て科学的・医学的・網羅的に翻訳しまとめられたものなんですが、著者sumireさんによると、「母乳の質や量は、母親の食事内容の影響を受けないことが分かってきました。」とのことでした。
最初は気にしていたんですが、「気をつけてても右胸はつまったし栄養偏る方が良くないしWHOもこう言ってるし」ということで途中から全く気にせずバクバク食べました←
参考ページはこちら
ちなみにsumireさんは本も出されています。
私も買ったんですが特に新生児期の、授乳の軌道にのってなくて困ったり毎晩涙を流してる方には心強い一冊となってくれると思うので気になる方はどうぞ。
助産師さんによっても言われることが変わるので「何を信じたら良いの!?」ってなってる方は科学を信じましょう←
事実それでもマッサージに通い続けていたら助産師さんに、だんだん母乳がよくなってきていると褒められるくらい調子が戻ってきました。
なので、個人的にはあまり気にしなくてもいいと思います。
身体を休める
ストレスや疲れも良くないので身体を休めること。
「本当は授乳以外はしないくらいの勢いでいてほしい。」とは助産師さんのセリフです。
まぁなかなか難しいですけどね。
可能な限り合間をぬって身体を休めるようにするのがいいかと。
授乳後の「おそうじ」
赤ちゃんが飲み終わったあとに乳房のちょっとした「おそうじ」をします。
まず指をCの形にして、乳輪の気持ち外側を一度自分の側に押し込んでから絞り出します。
射乳がでる限り絞ります。
ポタポタになったらやめて角度を変えます。
360度すべて行います。
その時に、物をつまむ形を崩さないようにします。ベターと指の腹同士がくっつきすぎないように。
搾乳は、本当に乳が張って張ってしんどいときにはいいと思いますがやればやるだけ母乳が作られるとのことなので、この「おそうじ」も取り入れていってみたらいいのではと思います。
授乳時に乳をもちあげる
下乳は乳管が曲がって母乳が残りやすいところなんだそうです。
なので、授乳するときは下乳を持ち上げたりして授乳するとまんべんなく飲めるとか。
冷やす&あたためる
あまり乳房をあたためないように言われました。
お風呂もシャワーのみ。
これはあたためるとオキシトシン反射という母乳を外へ押し出す反応が出て張るからです。
でも母乳をあげる前に全体を温湿布や温タオルなどであたためておくと効率よく母乳を飲んでもらえる場合があります。
授乳前に温湿布や水を絞ったタオルをレンジでチンしたもので乳房全体をあたためる
↓
授乳
↓
授乳後はタオルに包んだ保冷剤などで冷やす
これがベストだと教わりました。
冷やすのは痛み緩和のおまじないみたいなものだとは思いますが…痛くなくなるならこれ幸いですよね。
保冷剤の準備がめんどくさい場合はこういうシートを使っても。
最後に
赤ちゃんもですが、お母さん自身の体調も同じくらい大事です。
乳腺炎になると40度クラスの熱が出たり痛んだりで生活や赤ちゃんのお世話に支障が出まくりますので…。(幸い私は熱はなかったけど)
乳腺炎に悩んでるお母さん、辛いですよね…!めっちゃ分かります。
一人で悩まず、違和感を感じたらすぐさまプロの手を借りまくって安心感を買ってください!
私のように素人判断で病院代をケチると、結局あとでもっと支払いにかかることになりかねないので…。
なるべく快適な授乳生活を送るために、乳腺炎になる前に、予防と自戒の意味も込めてこのブログを締めます。。。
『追記】
続報です。。。→【体験談】3回目の乳腺炎になり、自壊した話